2026年2月28日土曜日

揺れるシャツの青

朝の光が街角に差し込むと、僕のシャツは少しの風に揺れた。
鮮やかな青。派手ではないけれど、通り過ぎる人の視線をひそかに集める色。

歩道を歩くたびに袖口が手首に触れ、布の柔らかさを思い出す。
ジャケットの裾を軽く揺らすたび、シャツの青がチラリと顔を出す。

信号待ちで立ち止まる。
街のざわめきの中、青は静かに存在感を主張する。
風が吹くと、袖が肩に触れ、布が奏でる小さな音に気づく。

路地裏のレンガ道を歩くと、シャツの色が夕暮れのオレンジに溶け込む瞬間がある。
それはまるで街と服がひそやかに会話しているみたいだ。

今日のシャツは、ただの布切れじゃない。
街を歩く僕のリズムを、風と光と一緒に描く絵筆のような存在だ。

揺れる青に目を落としながら、今日も街をゆっくり歩く。
服と自分、街と自分、すべてが少しずつ重なっていく時間。

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