服そのものだけではなく、街の雰囲気、雑誌で見たモデル、友達の着こなし、休日に出かけた場所まで思い出すから不思議です。
今見ると少し派手だったり、少し大きすぎたり、少し気合いが入りすぎていたりする服もあります。
でも、その時は本気でかっこいいと思っていました。
太めのジーンズ、ゆったりしたシャツ、重ね着、派手なプリントTシャツ、シルバーアクセサリー。
どれもその時代らしいメンズファッションでした。
流行していた服を着るだけで、自分も少し大人になったような気分になれたものです。
特に、雑誌を見ながら服を選んでいた頃の楽しさは、今とは少し違うものがありました。
ページをめくりながら、こんな服を着て街を歩いたらかっこいいだろうなと想像する時間。
お店に行って、似たような服を探す時間。
鏡の前で何度も合わせてみる時間。
そういう一つ一つが、ファッションの楽しみだったように思います。
昔のメンズファッションには、今よりも少し不器用な熱さがありました。
周りと同じようにしたい気持ちもありながら、少しだけ自分らしさも出したい。
そのバランスを探しながら、服を選んでいた人も多かったのではないでしょうか。
たとえば、流行のパンツを履いていても、靴だけはこだわる。
シンプルな服でも、アクセサリーを少し足してみる。
髪型と服の雰囲気を合わせてみる。
そんな小さな工夫が、自分なりのおしゃれでした。
今のメンズファッションは、昔よりもシンプルで洗練された印象があります。
サイズ感も落ち着いていて、色使いも大人っぽく、清潔感が重視されることが多いです。
それはそれで、とてもかっこいい流れだと思います。
でも、昔の少しやりすぎなくらいのファッションにも、独特の魅力があります。
あの頃の服は、ただ着るものというより、自分を少し強く見せてくれるものだったのかもしれません。
普段は自信がなくても、お気に入りの服を着ると少し背筋が伸びる。
新しい靴を履いて出かけるだけで、いつもの道が少し違って見える。
そんな感覚は、今思い出しても悪くありません。
懐かしのメンズファッションを振り返ると、流行は時間とともに変わっていくものだと感じます。
けれど、服を選んだ時の気持ちや、その服を着ていた頃の記憶は、意外と残っています。
今では着ないような服でも、あの頃の自分には必要だったのかもしれません。
少し背伸びをしたかった自分。
かっこよく見られたかった自分。
流行に乗りながら、自分らしさを探していた自分。
そう考えると、昔のメンズファッションは、ただ懐かしいだけではなく、自分の時間を映しているものにも見えてきます。
クローゼットの奥に、もう着なくなった服が残っている人もいるかもしれません。
今着るには少し照れくさい服でも、手に取ると当時のことを思い出すことがあります。
流行は過ぎても、服に残った記憶は消えにくいものです。
懐かしのメンズファッションは、昔の自分に会いに行くような時間なのかもしれません。
今の自分なら選ばない服。
でも、あの頃の自分にはよく似合っていた服。
そんな服の記憶を思い出しながら、今のファッションもまた楽しんでいけたらいいなと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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