街を歩いていて、ふと気づいた。
あれ、最近デニムを履いている人、少なくないか?と。
昔はもっと多かった気がする。
青いジーンズは、まるで制服のように、どこにでもあった。
通学路にも、ショッピングモールにも、カフェにも。
気づけば、みんな何かしらのデニムを履いていた。
特に印象に残っているのは、
ダメージジーンズが流行った頃や、
スキニーデニムが全盛だった時代。
細ければ細いほどいい、なんて空気もあった。
でも最近は、ワイドパンツやスラックス、
ナイロン素材の軽いパンツが主役になっている。
スポーティーで、ラクで、シワにならない。
時代は「快適さ」を選んでいるのかもしれない。
たしかにデニムは、少し重い。
夏は暑く、冬は冷たい。
洗えば色落ちするし、
育てる楽しみがある反面、手間もかかる。
それでも、僕はたまに履きたくなる。
あのゴワっとした生地の感触。
履き込んで、自分だけの色に変わっていく過程。
新品にはない、時間のにおい。
ファストファッションの代表格であるユニクロでも、
昔ほどデニムを推している印象はない。
代わりに機能性パンツがずらりと並ぶ。
時代は正直だ。
もしかしたら、デニムは「特別な日常着」になったのかもしれない。
毎日履くものから、
気分で選ぶ一本へ。
流行は巡るという。
だからまた、街が青く染まる日も来るのだろうか。
その日まで、
クローゼットの奥にある一本を、
たまに取り出しては履いてみようと思う。
少しだけ昔の自分に戻れる気がするから。
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