昔は「派手なくらいがちょうどいい」と思っていた。
柄×柄も、なぜか勢いで成立していた(気がしていた)。
若さとは、最大のアクセサリーである。
それがいつの間にか、
鏡の前でこうつぶやくようになる。
「…ちょっと落ち着こうか?」と。
ダメージジーンズを履いてみた日。
鏡に映ったのは“攻めている人”ではなく、
“うっかり破れた人”だった。
静かに棚へ戻す。
明るすぎる色のトップスも試す。
顔色との真剣勝負が始まる。
結果、「ネイビーって優しいな」という結論に落ち着く。
でも、悪いことばかりじゃない。
シンプルなシャツがしっくりくる瞬間。
上質な素材の良さがわかる瞬間。
「あ、今の自分も悪くない」と思える。
年齢とともに似合う服は変わる。
でもそれは、諦めじゃない。
アップデートだ。たぶん。
今日もクローゼットの前で悩む。
若い頃の一枚と、今の自分に似合う一枚。
どちらも間違いじゃない。
ただひとつ言えるのは、
無理して若作りすると、なぜか自分が一番ソワソワするということ。
だから今日も、
ほんの少し背筋が伸びる服を選ぶ。
年齢とともに変わるのは、服だけじゃない。
似合う自分も、ちゃんと育っているのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿